不同意性交等事件の解決実績３

　被疑者が路上において女性を押し倒したうえで，その女性を公園のトイレに連れ込み，その場で強姦し，さらに女性に怪我を負わせたことによって，わいせつ目的略取，強姦致傷罪で埼玉県警に逮捕・勾留された事件。
　強姦致傷罪は，裁判員裁判対象事件であるため，本件が起訴されれば裁判員裁判になる状況でした。　

　本件では，被疑者が警察に逮捕された直後に，当事務所の弁護士が弁護人として付きました。強姦致傷罪は公判請求（起訴）されれば，裁判員裁判になる重大事件であるため，弁護士は，被疑者の勾留決定後，速やかに検察官に被害者の連絡先を教示するよう要請していきました。検察官より被害者側の連絡先が教示された後は，弁護士が被害者側とすぐさま連絡を取り，示談交渉を進めて行きました。弁護士が被疑者や被疑者の家族の謝罪と共に，被疑者の反省の気持ちを伝えた結果，被害者は示談に応じ，告訴を取り消してくれました。
被害者との示談が勾留満期前に成立したため，検察官は被疑者を処分保留で釈放したうえで，最終的に被疑者を不起訴処分（起訴猶予）とし，被疑者は裁判員裁判にかけられることも前科が付くこともありませんでした。