不同意性交等事件の解決実績２

　被疑者がインターネット上で知り合った女性と会い，自分の車の中で無理矢理姦淫したとされ，神奈川県警に検挙された強姦被疑事件。
被疑者は，警察署での任意の事情聴取で，強姦の事実はないと述べ，犯罪事実を否定していました。

　本件では，警察署での任意の事情聴取直後に，当事務所の弁護士が弁護人として選任されました。当初，警察は被疑者を逮捕することも検討していましたが，弁護士が警察に対して，被疑者が捜査に協力することを約束した上で，被疑者を逮捕しないように要請していきました。その結果，被疑者は逮捕を免れることとなりました。
　事件が検察庁に送致される前から，弁護士は被疑者の主張を警察に伝え，被疑者にも事情聴取におけるアドバイスをしていきました。そして，事件が検察庁(横浜地方検察庁)に送られてからも，弁護士が検察官に対して，本件では強姦の事実はない旨述べて，被疑者を不起訴処分にするよう求めていきました。その結果，検察官はこちらの主張を聞きいれ，被疑者を嫌疑不十分を理由とした不起訴処分（被疑者が罪を犯したとする証拠が不十分であるとして，検察官が被疑者を起訴しない処分）としました。

　インターネットなどで知り合った女性（それまでに関係性のない女性）と性行為を行ったことにより，刑事事件化されるというケースは一定数あります。警察から呼び出しがあった場合には深刻に捉える必要がありますが，中には放置して警察に逮捕されてしまう人もいます。
　このような場合，事態を甘く捉えずに，すぐに弁護士に相談することが重要です。本件でも早い段階で弁護人が付き，警察に対応したことで，逮捕を免れ，最終的に不起訴処分になったと思います。