痴漢事件の解決実績３

被疑者が京王線の電車内で女性のお尻を触ったとして東京都公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反（痴漢事件）で警視庁に逮捕された事件。
　被疑者は，1年半前に痴漢の前科がありました。

　弁護士は被疑者が逮捕された当日に警察署を訪れて，被疑者と接見しました。そして，接見後に当事務所の弁護士が弁護人に付きました。
　翌日に被疑者が検察庁に送致されることになっていたため，弁護士は被疑者との接見で聞き取った内容を意見書にまとめて，東京地方検察庁の検察官に意見書を提出しました。意見書で弁護士が被疑者の釈放を求めた結果，検察官は弁護士の主張を聞き入れ，被疑者をその日の夕方に釈放しました。
　その後，弁護士は被疑者が作成した謝罪文を持って，被害者と示談交渉を行い，示談を成立させました。また，検察官に対する意見書で，被疑者が再犯を行ったことから，性犯罪に関する治療を本格的に開始したことや家族のサポートがあることなどを主張していきました。その結果，検察官（東京地方検察庁）は，短期間での再犯であったものの，被疑者を不起訴処分（起訴猶予）としました。