刑事事件に強い弁護士事務所 弁護士法人 渋谷青山刑事法律事務所(東京都渋谷区)
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被疑者がJRの駅構内のエスカレーターにおいて女子高生のスカートの中をスマートフォンを使って盗撮したとして,東京都公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反(盗撮事件)で警視庁に逮捕・勾留された事件。
本件では,被疑者に盗撮の余罪が多数あったことから,検察官は勾留請求を行い,裁判所も勾留を一度は認めていました。
本件では,当事務所の弁護士が検察官の勾留請求後に弁護人として付きました。弁護士が被疑者と接見したところ,勾留されるまでの事情が見当たらなかったことから,弁護士はすぐさま裁判官の勾留決定に対して準抗告を行い,被疑者を釈放するように求めていきました。その結果,裁判所(東京地方裁判所)は,弁護士の主張を認め,被疑者を弁護士が準抗告を行ったその日に釈放しました。
その後,弁護士は被害者の保護者と示談交渉を行い,被害者との示談が成立しました。弁護士は被害者と示談ができたことを検察官に伝え,それと共に被疑者の反省を伝えました。その結果,検察官(東京地方検察庁)は被疑者に多数の余罪があったものの,被疑者を不起訴処分(起訴猶予)としました。
盗撮事件に拘らず,被疑者に前科があったり,余罪があったりした場合には,安易に勾留される傾向があります。裁判官が安易に勾留決定してしまった場合には,弁護士が具体的な事実を示した上で,本件が被疑者を勾留すべき事案でないことを強く主張していかなければなりません。
今回の事案では,被疑者に証拠隠滅のおそれも逃亡のおそれもないことがしっかりと理解してもらえた結果,すぐに釈放されたのだと思います。
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2024年6月24日
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